top of page

予期せぬつながり=ひらめき


私達アートユニット カナ・カナが主催する「対話型アート鑑賞」では、1枚のアート作品をじっくり観て、感じたり思ったことを発言しファシリテーターと対話を通して参加者の皆さんで一緒に作品の理解を深めていきます。


基本的に「観る」「考える」「話す」「聞く」ことをするのですが、観て感じて、の部分は自分の直観、つまり右脳、そして「考える」「話す」という部分は左脳の部分を使って感じた事の論理的根拠を伝えるので、まさに両方の脳を使う鑑賞法だな、と私はいつも思っています。


ちょうど最近、人間の直観と論理について書かれた本を読みました。

ある人工知能研究の学者が、人間の脳とコンピューターの特徴を比較しました。

コンピュータはデジタルですから、例えば計算なんかの処理速度はめちゃめちゃ早いですよね。かたや人間の脳はアナログ回路ですから、コンピュータと比べると当然のことならが処理スピードは遅いです。でも、面白いことに、人間の脳は、あちこちの場所が同時発火する「超並列型処理」という特徴をもっているそうです。


そのメカニズムのおかげでコンピュータにはない、予期せぬつながり、いわゆる「ひらめき」が生まれます。


「対話型アート鑑賞」もただじっと絵を観てという脳の一部を使うのではなく、さまざまな感覚器官からインプットしたり、手や身体を動かしたりすることで、脳内のいろいろな部位が同時発火する状態をつくることができて、新たな発想の結合を生み出すことが出来ます。


例えば子供たちは絵を鑑賞する時、絵の近くまでぐっと寄ってきたり、時には頭を逆さまにしたり、いろいろなポーズで体を動かして鑑賞します。まさに五感を使って大人が思いつかないような発想が出来るのかもしれません。


そして、それは自分の脳の中での「予期せぬつながり」を生むのはもちろんのこと、自分には持ち合わせない、他の人の視点からひらめいて、また自分の脳の中に新しい発想が生まれるという、そんな体験が「対話型アート鑑賞」の面白いところだなと感じます。

 
 
 

Comments


bottom of page